CASE001 シーリングカバー|「探しても見つからない」から始まった
Product Labは、
YARNの商品がどのように生まれたのかを記録する場所です。
お客様との会話や現場で見つけた課題が、一つの商品になるまで。
その過程をCaseとして残しています。

2021年、お客様から一本のお問い合わせをいただきました。
「木製のシーリングカバーはありませんか?」
当時、市場には海外製と思われる木製シーリングカバーが一部存在していました。
しかし、確認できる販売サイトはいずれも売り切れ。
欲しくても購入できない状態でした。
お客様もご自身で探されたものの見つからず、YARNへご相談いただいたのが、この開発の始まりです。
「市場に存在すること」と「お客様が手に入れられること」は、必ずしも同じではありません。
YARNは、その”手に入らない”という現実から開発を始めました。
01|きっかけ
「欲しいのに買えない」
当時、お客様はYARNの照明をご購入いただいたあと、ご自身で木製シーリングカバーを探されていました。
しかし見つかった商品は、どれも売り切れ。
そこでYARNへお問い合わせをいただきました。
私たちが解決しようとしたのは、
「存在しないもの」ではなく、「欲しい人が手に入れられないもの」でした。

02|もう一つの課題
当時のシーリングアダプタには高さの問題があった

↑左:開発当時のシーリングアダプタ 右:現行品
さらに確認すると、もう一つ課題がありました。
当時の配線器具(シーリングアダプタ)は現在より高さがあり、市販品では収まりにくいケースがありました。
つまり、
「木製カバーを作ればいい」
という話ではなく、
高さをどうクリアするかという設計上の課題がありました。
※現在はシーリングアダプタの仕様が変わり、高さ方向に余裕のあるものが主流になっています。

03|試作
まずは高さをクリアする寸法を探しました。
木の厚み。
固定方法。
外れにくさ。
見た目。
何度も作り直しながら、
少しずつ形になっていきました。


↑バリが出にくい加工の順番など試行錯誤。

↑何度も試作を繰り返した、コードを挟むクリップ。

↑合わせ目の隙間にまだ納得のいっていないころの試作品
04|YARNらしい答え
完成したシーリングカバーは、2つの木製パーツで構成されています。
ネジを見せず、木同士がぴったりとはまる構造。
シンプルな見た目と取り付けやすさを両立しました。
これは、お客様から要望された機能ではありません。
YARNが「せっかく作るなら、もっと良くしたい」と考えた結果、生まれた構造です。
私たちは
“作るなら、市場にあるものより良いものを。”
そう考えました。


05|完成
天井を見るたびに気になっていたものが、木になる

↑今となっては組み立てた状態だと、合わせ目の隙間から接合部分が分からないくらい「パチッ」と精度よくはまっています。

06|このCASEが教えてくれたこと
この開発で私たちが学んだのは、
市場に商品があることと、お客様が購入できることは違う。
ということでした。
売り切れ。
仕様の違い。
取り付け条件。
こうした小さな課題の積み重ねが、「探しても見つからない」を生み出しています。
Product Labでは、
「探しても見つからない」
その理由を見つけ、
形にしていく過程を
Caseとして記録していきます。
■小さな困りごとから、次の商品が生まれるかもしれません。
YARNの商品は、ひとりのお客様から届いた小さな相談をきっかけに生まれることがあります。
探しているけれど見つからないもの。
今使っているものへの、ちょっとした違和感。
そんなことがあれば、聞かせてください。
■このCASEから生まれた商品
□ 商品ページはこちら
Development Note
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発年 | 2021年 |
| 開発のきっかけ | お客様からのお問い合わせ |
| 当時の課題 | 市場に商品はあったが購入できなかった |
| 技術課題 | 当時のシーリングアダプタの高さへの対応 |
| 採用した構造 | ネジを見せない2ピース構造 |
| 現在 | 継続販売中 |